JAPAN DRONE RACING GT チュプチニカ杯 in 北海道
2018年7月28日に、新千歳空港から車で30分の場所にある株式会社チュプチニカ ドローンフィールドで開催された”JAPAN DRONE RACING GT チュプチニカ杯 in 北海道”に参加してきました。
昨春に閉校になった三川小学校のグラウンドがレース会場。
今回のレースは事前にコースの案内がなく、レース当日のブリーフィング時にコースが発表されました。
そのため、いつもSaqooshaさんがご厚意で作って下さるシミュレーターで事前に練習することができず。
グラウンドのほぼ全面を使った長いコースだったため、恐ろしいほど記憶力のないdknbFPVは、まずコースを覚えるのに苦戦。
個人的に「1番の難所かな?」と思っていた中央の櫓はそこまで苦手意識がなかったようなのですが、5連スラロームの後の二つ目のゲートへの侵入が、何気に1番難しいと言っていました。
今回はVX-05 Xを4機持参。
配置は自由でしたが、16玉以上の可変型RGBLEDの装着が義務付けられました。
また、準決勝以降はGoProの搭載が必須でした。
事前にコースの発表を行わず、出場者も計15名(五十嵐さんは棄権されたので実質14名)と少なかったこともあり、今回のレースは練習2回、予選3回と多めの設定。
ただ、コースの下が芝生ではなく砂鉄入の砂だったため、クラッシュして墜落したりバッテリー切れでブルーシートが引かれた着地地点に戻れなかったりした場合は、モーターに砂がガッツリ入りモーターが確実に回らなくなります。
砂取り用にコンプレッサーが用意してあったのですが、それだけでは完全に砂を取り除くことは不可能で、モーターのベルを外し歯ブラシや楊枝を使い砂を除去することに。。。
T-motorは、モーターとベルがネジで止める仕様なため、ベルを外すことは容易だったものの、それでも砂鉄入の砂の除去はかなり大変だったと思います。
練習2回と予選3回は、岡さんと音田さんと。
練習1回目は、映像トラブルで離陸直後にクラッシュし1周もすることが出来ず。
これで他のパイロットにかなり遅れをとってしまっただけでなく(初めてのコースではより多く周回数を重ね、如何に早くコースを覚えられるかがポイント!!)、予選3回目に音田さんの機体と接触し、この日のために全てNewパーツで組んでいた機体も失うという(泣
DCL@マドリードでも早々に機体をネットに引っ掛け、飛ばせる機体が5機→2機になってしまったように、最近のdknbFPVちょっとツイていないような気がします。
ランチは、地元の方が屋台を出してくださったので、
いつものコンビニご飯ではなく焼き立ての焼き鳥や、
茹でたての冷たいぶっかけそばなどを食べました。
このお蕎麦、見た目は地味ですが、コシがあり喉越しも良くとっても美味しかったです。
あとは、いろいろな方から差し入れもいただきました。
パイロットではない私にまでお気遣いをいただき、
皆さんどうも有難うございました^^
予選結果。
1位 岡さん
2位 音田さん
3位 後藤(dknbFPV)
4位 匠くん
5位 和馬くん
6位 山田くん
7位 高梨くん
8位 須藤さん
9位 湯村さん
10位 加藤さん
11位 黒田さん
12位 小澤くん
13位 北田さん
14位 門前くん
15位 五十嵐さん
※上位9名が本戦に出場です。
準決勝前に雨が降ってきたので、ドローンにテープを巻き雨対策。
雨対策はサランラップを巻く方法がメジャーですが、不器用だからかなのかサランラップだとペラに接触してしまいそうな巻き方しか出来なかったため、アセテートテープで対応しました。
加藤さんと山田くんとの準決勝。
準決勝は、如何に早く3周出来るかを競う1発勝負です。
途中まで山田くんと殆ど差のないギリギリのレースを繰り広げていましたが、後半山田くんがクラッシュし1位でゴール。
皆さんご存知の通り、dknbFPVもかなりクラッシュの多いパイロットです。
しかし、最後まで何が起こるか分からないレースでは、完走しなければ意味がないことを最近ようやく理解し、「どんなレースでも常に7割の力で飛ばす」と決心してくれました。
全力で飛ばしてクラッシュ&DNFするより、順位やタイムは思うように伸びずとも7割で飛ばして完走する道を選んだのです。
もちろん10割ではなく7割の力でもレースで戦えるよう、自分の苦手な部分をしっかり把握し、それを克服するために練習を重ね、技術面での大幅なレベルUpが必要不可欠です。
”日々退化”のアラフォーパイロット且つ本業の仕事もこなしていかなければならないdknbFPVにとっては、予想以上に過酷なことだと思いますが、今シーズンはプロフェッショナルドローンレースチームのキャプテンとして活動していくと決めたのですから、それくらいやらなければダメなんだと思っています。
少し話がそれましたが、岡さんと音田さんとの決勝はナイトレースになりました。
事前にもらっていたスケジュールによると19:23に決勝スタートだったこともあり、時期的にそこまで暗くはないだろうと、dknbFPVだけでなく岡さんも音田さんも予想していたのだと思いますが、
夕方から小雨が降るなど天気が悪くなっただけでなく、スケジュールが押してスタート時間が遅れたこともあり、決勝が始まる前に辺りは一面真っ暗に!!
昼間とは明らかに違う状況下で飛ばすことになると判断した決勝進出パイロット3名は、すぐさま自主的にカメラのチェックを開始。
すると、準決勝まで飛ばしていた機体のカメラでは飛行が不可能な状況だということが判明。
決勝までの短い時間で機体の調整を余儀なくされました。
しかしながら、3名とも夜用対策のパーツを持参していなかったこともあり、LEDで装飾されていないフラグは殆ど見えなかったと言っていました。
また、ゲートを照らしている白いライトが明るすぎて反射するため、ゲート通過もかなり困難だったようです。
*決勝*
1Heat 1位 音田選手(50ポイント)、DSQ 岡選手(0ポイント)、DNF 後藤選手(0ポイント)
(dknbFPVは1周目でスタートゲートに激突しDFN、岡さんは3周したもののフラグを通過してなかったことが判明しDSQ)
2Heat 1位 後藤選手(50ポイント)、DNF 音田選手(0ポイント)、DNF 岡選手(0ポイント)
(音田さん、岡さん共にクラッシュしDNF)
3Heat 1位 音田選手(50ポイント)、2位 後藤選手(30ポイント)、DNF 岡選手(0ポイント)
優勝 音田さん
2位 後藤(dknbFPV)
3位 岡さん
音田さん、優勝おめでとうございます!!
JDRAの5インチレースで表彰台にあがれたのは、ドローンを初めて約2ヶ月で参加した2016年12月開催の”JDRA 全国ドローンレース選手権 関東大会”で優勝して以来。
(Tinyだと、昨年の12月に渋谷ヒカリエで開催された”JDRA TINY WHOOP Japan Cup No.7 in 渋谷”で優勝してます。)
映像トラブルで練習1回目は一周もできずリタイア、予選3回目では機体接触によりおNewの機体を損傷、決勝の1Heatではスタート直後にゲートに突っ込み機体を損傷と、今までだったらこれらのトラブル続出にメンタルがやられ、決勝まで来られなかったハズなので、優勝はできませんでしたがよく頑張ったと思います。
ちなみに、今回同じRaiden Racingの匠くんと和馬くんが、思うような結果を残せなかった理由は、私が想像するだけでもいくつもあります。
まず、今シーズンはDCLやX-FLYの海外レースに多く出場し、日本に居る時間すら少なく、日本に居るときも海外レースを想定した練習や機体調整をしているため、5インチの練習が全く出来ていません。
(同じドローンレースとはいえ、DCLの機体は大きく非常に重いですし、X-FLY専用機体も5インチとは扱いが異なります。)
次に、Raiden Racing絡みで、自分たちがベストだと思う機体を今回のレースまでに作ることができず、不本意な機体で出場しなければなりませんでした。
5インチの練習ができずハンデを抱えた機体で出場したことに加え、匠くんは準決勝で高梨くんに後ろから追突され、ぶつけた高梨くんは無傷でその後も飛行を続けられたのに、ぶつけられた匠くんはクラッシュしてDNFしまうという不運も重なりました。
優勝できなかったdknbFPVも相当悔しがっていましたが、それ以上に匠くんと和馬くんは悔しかったと思います。
今月末に猪苗代で開催されるIDRAでは3人で表彰台にあがって、世界で戦っているRaiden Racingの強さを国内のパイロットに見せつけて欲しいです。