DCL(Drone Champions League)2018 最終戦 ”DRONE PRIX LAKE ZURICH”@スイス・チューリッヒ
スイスのチューリッヒで10/11~10/13に開催されたDCL最終戦”DRONE PRIX LAKE ZURICH”。
今までのヨーロッパ遠征(ドイツ、スペイン、ベルギー)は、アブダビ経由のエティハド航空で行っていましたが、今回はスワンナプーム経由のタイ国際航空でチューリッヒへ。
フライト時間は21時間半と、アブダビ経由で行くヨーロッパとさほど変わらなかったようですが、dknb的には「今までで1番辛いフライトだった」そうです。
あの激狭シート&ホスピタリティゼロ(らしい?)のエティハド航空より辛いフライトなんて、私には想像できませんし想像したくもありません(汗
無駄に体の大きいdknbに、格安航空券でのヨーロッパ遠征は本気で無理だと思います。
身体面・精神面へのダメージが凄まじく、このままだとヨーロッパ遠征の度に寿命が縮んでしまうのではないかと気が気ではありません><
コース全容。
初登場のマックゲート。
5インチ機ではなくファントムと同じ大きさのDCLの機体で通過するには狭すぎると私は思いましたが、流石はトップパイロットたち。
クラッシュすることなく、皆んなスムーズに通過してました。
また、DCLは毎回高度制限があるのですが、今回の高度制限はかなり厳しめで、ネットを超えると1発レッドカードだったとのこと。
ゲートに接触した機体が不可抗力で上昇してしまった場合でも、高度制限を超えたらイエローカードorレッドカード!!
世界最高峰のドローンレースは、レギュレーションだけでなくレースのルールも厳格です。
当たり前ですが、バッテリーの電圧を規定より高めに充電する行為などは絶対に許されません。
(レースごとに機体の重量とバッテリーのチェックが義務付けられていて、チェック後の機体はパイロットではなくスタッフの管理下に置かれるため、許されないというか不可能なんです。)
3日間のケータリング。(ランチとディナー合わせて計6食)
ブリュッセル戦のケータリングのほうが見た目的に美味しそうだな~と思っていましたが、実際にブリュッセル戦のほうが美味しかったそうです(苦笑
ケータリング料金は今回のほうが高いんですけどね。。。
まぁ、おにぎりよりは栄養バランスが取れてますし、バリエーションもあって飽きずに食べられたようなので、今回もケータリングを頼んで良かったです^^
(今回のケータリング費用も各パイロット負担。)
*10/11(木)16:00~ 練習1-2*
DMM RAIDEN RACINGはGroup5(5番出走)
前回のブリュッセル戦から2週間ありましたが、仕事が忙しく2週間でたった2日しか練習できなかったことに加え、スピードコースだと思っていたら意外とテクニカルなコースだったこともあり、dknbの練習1-2はちょっとイマイチな結果でした。
*10/11(木)19:00~ 練習3-4*
1時間ぐらい遅れて始まった練習3は、鬼嫁(私)の「5割の力でいいから確実に3周すること!!」との言いつけをしっかり守り、無事完走。
その後の練習4のタイムを見ると、ようやくコースに慣れてきたのが分かりますが、この時間(21時頃)になるとだいぶ暗くなり、木とかがかなり見えずらくなってきていると言っていたので、翌日の準々決勝以降のレースがちょっと心配。
*10/12(金)13:00~ 予選1-2*
4人全員が完走しタイムを残せただけでなく、FP(フィニッシャーポイント)をパーフェクトで取得!!
DCL最終戦、素晴らしいスタートを切りました!!
*10/12(金)15:00~ 予選3-4*
予選3は45秒台とかなりタイムを縮めてきたdknbですが、予選4は新品バッテリーの初期不良(ケーブルが切れてたそうです)で飛ぶことができずDSQ(泣
予選1~3まで毎回3周していい感じできていたため、機体トラブルで予選4を飛ぶことができなかったのは非常に残念。
ただ、チームとしてのFPは予選1-2で8P、予選3-4で6P取得したため、合計14Pと絶好調!!
前回のブリュッセル戦では1P足りずチェコのRotoramaに破れ3位になれませんでしたので、FPは準決勝以降かなり重要になってくるポイントなんです!!
そして、なんと予選は3位通過!!
準々決勝の相手は、過去何度も対決しているドイツのAir Carvers Germany。
Air Carvers Germanyには、DMM RAIDEN RACINGとdknbがとあることで大変お世話になったことがあり、会ったことはもちろんありませんが、個人的にとても感謝しているチームなんですよね。
Air Carvers Germanyのメンバーは皆気さくな人柄で仲も良いとdknbからは聞いていましたが、お世話になったお礼にと前回のブリュッセル戦に5千円ぐらいの手頃な”獺祭 純米大吟醸”をdknbに持たせたらめちゃくちゃ喜んでくれたらしく、獺祭のお礼にお茶目なプレゼントまでくれたんです!!
ライバル同士ですがギスギスすることなく困っているときは助けてくれ、好意にはそれ以上の好意を示そうとしてくれる、そういう関係ってスっゴく素敵だな~と思います。
*10/12(金)18:15~ 準々決勝*
シングルヒートで3vs1と差を付けられてのビッグヒート勝負。
KAZUMAくんは1位、TAKUMIくんは3位でフィニッシュしたものの、dknbとAxelくんが途中でクラッシュしDNFだったため、3vs2で準々決勝敗退となってしまいました。
”DRONE PRIX LAKE ZURICH”
1日目の結果
DMM RAIDEN RACINGは5位。
10/12(金)時点での年間ランキング。
ここでついに昨年の年間王者NEXXBlades Racingが首位に立ちました。
*10/13(土)13:00~ 予選1-2*
ラジコン歴僅か2年のアラフォーということもあり、dknbは日付をまたぐと前日のフライトの感覚が失われがちなため、2日目の最初のフライトということで予選1-2はとりあえずタイムは気にせず”3周×2回”出来ればいいな~と思って見ていたら、なかなかのタイムで計6周しクラッシュゲートにもしっかりINできてビックリ!!
*10/13(土)15:00~ 予選3-4*
さらに、予選3では45.14秒、続く予選4では41.66秒(最速ラップタイムは20.82秒)と、DMM RAIDEN RACINGのエースパイロットである14歳のAxelくんより速いタイムを叩き出したのですから、リアルタイムで各チーム各パイロットのタイムを確認できるDCLのサイトを見ていた私は、「このタイム間違ってないよね!!!???」状態でした笑。
ちなみに、dknb曰く「予選1~3は、最速タイムを狙えるライン取りを頭に叩き込ませることと確実にポイント(FP)を取ることを重視したフライトをし、予選4は全力でタイムを狙いに行った。」とのことです。
そして、結果的に2日目のパイロットリザルは3位!!
数年前にドバイで開催された賞金総額1億円超のドローンレース”World Drone Prix 2016”で優勝し一躍有名になった、あのLuke Bannister(ルーク・バニスター)より速いんです!!!!
しつこいようですが、dknbはドローン歴2年なだけでなくラジコン歴も2年の37歳です!!
親バカならぬ嫁バカと言われそうですが、これって純粋にスゴくないですか!?
2日目の予選は2位通過!!
チェコのRotoramaが、自分たちが年間チャンピオンになるためにイギリスのNEXXBlades Racingを準々決勝で負かし0ポイントにさせる作戦を取り、故意に予選8位通過にしたようですが、それでも2位通過は素晴らしいです!!
*10/13(土)18:15~ 準々決勝*
準々決勝の相手は、今大会ワイルドカードで出場しているオーストラリアのTeam FPVR。
シングルヒートで4vs0と大幅にリードして望んだビッグヒートでも、
1位Axelくん、2位dknb、3位KAZUMAくんと、 1~3位を独占し7vs0で圧勝!!
しかも、全員が全Heatで完走しFPを取得したため、FPが12Pから20Pへ上昇!!
準決勝の相手は、アメリカのQuad Force One!!
dknbのシングルヒートは、Quad Force Oneのオーナーの息子であり、個人的にQuad Force Oneのエースパイロットだと思っているAndy Marachilianと。
dknbには申し訳ないですが、正直Andy Marachilianに勝てるとは思っていなかったので、LIVE配信を見ていてメチャクチャ興奮しました!!
夜のレースは苦手ですし、レッドブルのクラッシュゲートもあまり得意ではなかったハズなのに、DMM RAIDEN RACINGキャプテンの本領をついに発揮です‼︎
2vs2の同ポイントで挑んだビッグヒートでも、
dknbはかなりいい感じのフライトを見せてくれたものの、
惜しくもEvan Turnerに1位を取られ、dknbは2位でフィニッシュ。
1位を取れなかったため3vs2で負けてしまいましたが、予選から確実に獲得してしてきたFP(フィニッシャーポイント)の差で、
FP24ポイントのSwiss Black Kitesを負かし3位!!
第2戦のマドリード以来の表彰台に上がることが出来ました!!!!
(明治神宮に必勝祈願に行って良かったー。)
ひとつ前の記事にも書きましたが、今年に入ってからのドローンレース中心の生活は私にとってストレスでしかなく(特に9月下旬に受けたストレスは尋常ではなく、もうだいぶ戻りましたが2週間で5kg痩せましたからね笑)、本音を言うと出来ることなら1日でも早くドローンレースを辞めて仕事に専念してほしいと思っているのですが、dknbのこういう嬉しそうな顔を見てしまうと、きっとまだ辞められないんだろうな~と思ってしまいます。
無様な結果しか残せなかったのなら「ドローンレースはもう引退だね‼︎」と言えますが、世界最高峰のドローンレースであるDCLの最終戦でこれだけ活躍した姿を見せられてしまったら、なかなかそうハッキリとは言いづらいです(苦笑
(レース後のアフターパーティーでは、他のチームのパイロットだけでなくDCLのスタッフからも、今回のフライトのことをかなり褒められたそうです^^)
今後のことについては家族会議を開き、ゆっくり決めようと思います。
6/21から始まった”DCL(Drone Champions League)2018”
表彰台の1番高いところに上がることは一度もできませんでしたが、初戦のミュンヘンでは2位と3位、次戦のマドリードでは3位、最終戦でも3位表彰台。
そして、年間ランキングでも大台の1000ポイントを超える1350ポイントを獲得し4位と、この半年の間に「本当にプロフェッショナルドローンレーシングチームなの?」と、部外者から見ても不安になることが多々あったにも拘らず、それらの困難を見事に乗り越え戦ってきた4人のパイロットの活躍は、本当に素晴らしかったと思います。
TAKUMIくん、KAZUMAくん、Axelくん、dknb。
わくわくドキドキする最高のドローンレースを見せてくれてありがとう!!
そして、半年間本当にお疲れ様でした!!